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【受験生のみなさんへ】フルベッキの足跡

受験生の方へ

皆さん如何お過ごしでしょうか?さて、本日ご紹介するのは本学と所縁の深いフルベッキです。

(↑法務省旧本館(赤レンガ棟))

 

少し前になりますが、2018年は明治元年から起算して満150年の年ということで、「明治150年」の特集が各地で組まれました。現在の日本の法体系や裁判制度の礎が築かれたのも、明治時代です。

 この時期には、西洋の法や裁判制度を学ぶために、多くの外国人が日本に招かれました。明治学院と所縁のある人物としては、フルベッキがおります。フルベッキはオランダに生まれ、アメリカを経由して1859年に宣教師として来日、その後明治学院の創設時には理事として携わり、教育者としての一面も持っており、明治学院と深いかかわりのある人物です。

(↑白金校舎のチャペルの前にひっそりとたたずんでいる石碑があります。“VERBECK”の文字が彫られておりますが、これでフルベッキと読みます。)

 

 そんなフルベッキですが、法学分野でも重要な役割を果たしております。例えば、『欧州各国憲法』(元老院、1877年)・『仏国森林法同執行法令 完』(元老院、1882年)といった法律書の翻訳事業に携わり、口述者として名前が記されております。語学に堪能だったフルベッキは、フランス・アメリカ・ドイツ・オランダ等の西洋諸外国の法制度に関する翻訳に積極的に関わりました。

 尚、白金校舎本館2階には、フルベッキについての展示があります。

 

 この150年余りで明治・大正・昭和・平成・令和、と元号が変わりましたが、時間軸と法という視点から見ると、法の営みに関連して面白い観点が見えてくると思います。

お時間がある時には、フルベッキの足跡を是非とも感じてみて下さい!

 

 

(M・N)