2023年3月14日

ダブリンシティ大学

北極圏

私は友人と12月下旬に休暇を使って北欧のスウェーデンを訪問しました。

主な訪問先は、首都ストックホルムと北極圏にあるキルナという都市です。オーロラ観測地として有名なキルナですが、あまり馴染みのない旅行先だと思います。今回はキルナを中心に、実際の旅程とともに紹介します。

まず、留学先のアイルランド・ダブリンの空港からデンマークのコペンハーゲン国際空港に向かいました。

私の希望で、ストックホルムまでの直行便では行かず、デンマークの首都コペンハーゲンから列車を使って陸路でスウェーデンに入国しました。

コペンハーゲン観光をしたのち、コペンハーゲンからストックホルムまでの列車は、ヨーロッパの鉄道、バス、飛行機の検索サイト・Omioを使って予約しました。Omioにはアプリ版もあり、日本語も対応、チケットの購入から提示までアプリ内で完結するため非常におすすめです。

ストックホルムに到着してからは、その日のうちに北極圏に向かう寝台列車を予約していたので、急いで市内で必要なものを買い揃えました。ちなみに、アイルランドで契約していたSIMでもキルナでは電波がしっかりと繋がっていました。モバイルWi-Fi等を契約する必要はないと思います。

寝台列車が予定通りにストックホルム中央駅に到着、車内に乗り込みます。室内は狭いですが、寝て起きたらキルナなので問題ないです。せっかくなので食堂車など見て回りたかったですが、横になったら爆睡していました。部屋は3人部屋で、同部屋になった人はクリスマスを家族と過ごすために帰省をするようでした。

朝起きると窓は凍っており一面の雪景色が広がっていました。これから北極圏に向かうのだなと実感します。

この寝台列車も同様に、Omio経由で予約したかったのですが、おそらくOmioでは時刻表のみ対応で、チケットの購入はできず。こちらはSJというスウェーデンの国鉄の公式アプリから購入することにしました。英語とスウェーデン語のみ対応しています。

キルナに到着しました。寝台列車、約15時間の長旅です。ちなみに、キルナにはストックホルムからの直行便で飛行機で行くことも可能ですが、私たちは利用しませんでした。理由はキルナ空港の立地、そして現地での交通事情に不安があったため、寝台列車を選択しました。

さて、到着時の気温ですが、マイナス10度もないくらいと記憶しています。しかし風がないからか寒くはありません。この日はキルナの美味しいご飯を食べて、宿泊施設でゆっくり過ごしました。

キルナ滞在は3泊4日でプランを組んでいましたが、旅先において宿泊先はとても重要です。私たちはキャンプリパンという宿泊施設のコテージタイプの部屋に宿泊しました。

決め手は、日本人観光客が多く利用していること、サウナや温泉を楽しめること、その他多くの設備やサービスが充実していると思ったからです。

また、立地もオーロラ鑑賞には最適で、キルナの街の端にあるため、部屋のすぐ外からオーロラを見れる可能性があります。ハイキングコースが目の前にあり、クロスカントリー、スキーといったウィンタースポーツもすぐ近くで楽しむことができます。

私たちは利用していませんが、キャンプリパンが主催するアクティビティは豊富にあり、ラップランドでしかできない貴重な体験を簡単に予約することもできます。

その分、値段はかなり張りますが、それ以上の価値がキャンプリパンにはあると思います。

 

キルナ滞在2日目です。

この日はTripAdvisorで予約をしていた、犬ぞりを体験してきました。この日は曇っていたため、オーロラを見ることは叶いませんでしたが、それがどうでもよくなるほど刺激的な体験でした。

しかし、オーロラがまだ見れていないという焦りから、その日の夜にはオーロラを探しに、ハイキングコースを散歩しに行きました。知らない誰かが歩いて固まった雪の上を辿って、ひたすら歩きました。

残念ながら、ここでもオーロラを見ることはできませんでしたが、質の良い雪の上で寝そべって星を見たりと、これはこれで良い思い出です。

 

キルナ滞在3日目です。

私たちはこの日に全てをかけて、オーロラハンティングのアクティビティにTripAdvisorで予約し参加しました。待ち合わせの時間になると、キャンプリパンに送迎車が到着し、そこから大体1時間ほど移動しました。

このアクティビティは、スノーモービルを使ってオーロラを探しに行くものでした。ラップランドの雪原をひたすら走りました。マイナス24度の中、風を切って進むので、まつ毛が凍るなど北極圏らしいこともありました。そんなアクティビティですが、結果的には、

オーロラを見ることができました!!

ガイドさんによると、ここまでのものは滅多に見れないそうで、今年で一番のオーロラだと言っていたのを記憶しています。オーロラが踊るように空を移動する様子も見ることができて、終始感動しっぱなしでした。

アクティビティが終わって、キャンプリパンに戻ると日付が変わっていました。そして、ここでもオーロラを見ることができました。

 

キルナ滞在4日目、最終日です。

この日は最終日ということもあり、大きな予定は入れられなかったため、キルナの街を観光することになっていました。

キルナは鉱山で有名ですが、実はその影響で街全体が陥没の危機にあり、数十年かけて街ごと移転するという大規模なプロジェクトが進行中です。

その背景から、旅の目的はオーロラですが、最後かもしれないキルナの街も観光しようと思っていました。

しかし、その観光に向かう途中に、謎のご縁があり、当初から諦めていて予定にはなかったアイスホテルの見学を実現することができました。

アイスホテルは、ユッカスヤルビ村にある、建物の全てが氷や雪でつくられた有名なホテルです。

シーズン中のため宿泊料が1泊20万円であることに加え、見学も有料で可能なのですが、そもそもの立地がキルナの街から離れた場所にあり、レンタカーは無論、タクシー代も高額で、泣く泣く諦めていました。

しかし、そのご縁によって、なんと1人6000円という格安で、アイスホテル見学とアイスホテルまでの往復をしていただけることになりました。

その後は、キルナ教会まで送ってもらい、キルナの街も満足に観光することができました。これだけ時間があってもやり残したことはありますが、キルナの街に別れを告げ、寝台列車でまた長い時間をかけて、ストックホルムに向かいました。

ストックホルムでは、前からの夢であった”だから僕は音楽を辞めた”のジャケット写真の場所を見に行ったりと、ヨルシカの聖地巡礼をすることができました。

結果として、スウェーデンを横断するほどの大きな旅行になりましたが、一緒に旅行をし、たくさん助けてくれたK君には感謝しかありません。

T・O