11月に週末を利用し1泊2日でオタワに、12月の冬休みに8泊9日でケベックシティ・モントリオール・ワシントンD.C.・ニューヨークへ旅行に行きました。オタワ・ワシントンD.C.・ニューヨークを旅行先に選んだ理由は、国会議事堂や国連本部を訪れてみたかったからであり、また、フランス語圏に行ってみたかったため、ケベックシティとモントリオールを旅行先にしました。私が訪れた場所をいくつかピックアップして紹介したいと思います。
・オタワ
カナダの国会議事堂の建物はCenter Blockと言いますが、Center Blockは工事中であるため、現在上院はリドー運河を挟んだ場所にある建物に、下院はWest Blockに移動しています。ツアーに参加することで議会の中を見学することができます。ツアーに参加するには予約が必要ですが、前日でも空きがあり予約できます。注意事項としては、大きなバックは持ち込めません。そのため、私はホテルにリュックを預け、小さいバックのみを持って行きました。
私は上院ツアーと下院のツアー、The Immersive Experienceに参加しました。
上院と下院のツアーでは議場や委員会室を見学することができました。議場内は上院が赤、下院は緑を基調としていて、社会の教科書でよく目にするイギリス議会のように中央に向き合うような配置でした。カナダの議会の仕組みや肖像画についての話を聞くことができ、とても勉強になりました。ツアーがとても楽しかったので、2日目にも上院と下院のツアーに参加しましたが、ツアーガイドは違う方だったので、違う話も聞くことができて2回ツアーに参加して良かったです。土日の朝一番のツアーだったこともあり、参加者は3人程しかいませんでした。
The Immersive Experienceでは、Center Blockの内部にいるような体験ができます。まず、展示室のような部屋に入り、Center Blockの内部の構造や歴史を見ることができます。その後、次の部屋に移動し没入体験が始まります。4つの壁それぞれに上院、下院、図書館、中央広間が投影され、Center Blockの内部を見ることができます。実際に内部にいるような感覚になれて、あっという間に終わってしまいました。The Immersive Experienceで図書館を見て、図書館にも行ってみたいと思いましたが、Center Blockが工事中のため残念ながら図書館を見学することはできませんでした。
・ケベックシティ
ケベックはフランス語圏なので、バスの中の案内もフランス語のみであり、街並みもヨーロッパのようでカルガリーとは全く違う雰囲気を感じることができました。
ケベックシティでも議会を訪れました。
飲食物や荷物の大きさ制限はありませんでしたが、荷物検査の後に身分証明証を見せる必要があるのと、訪れた目的を聞かれます。私の場合は、ツアーの予約をしていたのでツアーを予約していると伝えるだけでバーコードを発行してもらえ、中に入ることができました。ケベック州議会はセルフガイドツアーとガイド付きのツアーから選ぶことができます。セルフガイドツアーは自分でパンフレットを見ながら回っていくというものです。英語でのツアーも開催されていたので、私はガイド付きのツアーを選択しました。ツアーガイドの方はパンフレットには記載されていないことも説明してくれるので、ガイド付きツアーに参加するのがおすすめです。
・ワシントンD.C.
まず、国会議事堂を訪れました。ツアーに参加するために予約が必要なことを1週間前に知り、予約しようと思った時には、すでに予約がいっぱいで取れませんでした。しかし、当日に枠があれば参加できるという情報もあったので、私は開館時間である8時30分に着くように行きました。ツアーのチケットの列に誰も並んでおらず、待つことなく10分後のツアーに参加することができました。
ツアーでは、彫刻や絵画を見ることができ、元々、上院の議場や最高裁判所として使われていた部屋を見学することができます。
私は上院や下院の議場を見たかったのですが、ツアーには議場の見学は含まれていませんでした。整理券があれば見学できるとのことだったのでアポイメントセンターに整理券をもらいに行きました。上院と下院の整理券は別なので、両方見たい場合には、それぞれのアポイメントセンターに行く必要があります。アポインメントセンターでは、パスポート等を見せることもなく、見学したいと伝えるだけで整理券をもらうことができます。
議場内にはパスポートと財布しか持ち込むことができないので、それ以外の荷物を預けます。この後にセキュリティー検査がもう一度あるのですが、ここの検査が一番厳しく財布の中まで確認されます。
アポイメントセンターで整理券をもらっている人がおらず、正直、整理券をもらいに行くか迷いましたが、上院では議員の方が発言している場面を見ることができ、議会の雰囲気を一番味わうことができたのは議場だったので勇気を出して整理券をもらいに行って良かったです。
次に国会議事堂から地下通路を通り、アメリカ議会図書館に行きました。おそらく地上のエントランスから入るとセキュリティー検査がありますが、地下通路を使用しての移動だったのでセキュリティー検査を受けずに入ることができました。図書館に入るためにも予約が必要でしたが、当日でも空きがたくさんありました。また、地下の入り口にはチケット発券機があったので、その場で発行することもできます。
内部の装飾がとても綺麗で、訪れている人のほとんどが観光客のようだったので、日本の国立国会図書館と雰囲気も含めて全然違いました。
その次に図書館の隣にある最高裁判所に行きました。最高裁判所は予約の必要はなく、セキュリティー検査のみで入ることができます。国会議事堂でもそうでしたが、飲食物の持ち込み不可で、バックの大きさにも制限がありました。私が行った日は1階のみしか開放されておらず、法廷のある2階に行くことはできませんでしたが、1階には裁判や憲法についての展示があり、とても勉強になりました。
最後にホワイトハウスを見に行きました。ホワイトハウス周辺は警備が厳重であることと工事をしていたこともあり遠目からしか見ることができませんでした。
ホワイトハウスは議員の紹介がないと中に入ることができないので、近くにあるホワイトハウスビジターセンターに行きました。そこではホワイトハウスの部屋の様子を知ることができ、大統領就任日当日のホワイトハウスの流れなどたくさんの展示がありました。
・ニューヨーク
ニューヨークではミュージカルを鑑賞し、また国連本部を訪れました。
今回、私は物語を知っており英語が聞きとれなくても理解しやすいと思いアラジンを選びました。私が観たのは昼公演ということもあり、子ども連れの方がほとんどでした。
私の席はメザニン席(2階席)の1列目でしたが、舞台との距離も近くとても良い席でした。円安の影響もあり、チケット代は約30,000円と高かったですが、ミュージカルの本場であるブロードウェイでミュージカルを見てみたいとずっと思っていたので、この席に決めました。
特にジーニーの話すスピードが早く、理解するのが難しかったですが、知っている曲が多く楽しめました。また、日本の劇場だと劇場内での飲食が禁止ですが、アラジンの公演が行われているニューアムステルダム劇場では公演中も含めて飲食が可能であり、文化の違いを感じました。
翌日は国連本部の見学に行きました。国連本部の前に加盟国の旗が並んでいるのを期待していましたが、私が訪れた日には加盟国の旗が出ておらず残念でした。
国連本部のセキュリティーに行く前に、道路を挟んで向かい側にあるビジターセンターでvisitor passもらう必要があります。Indico.UNという国連のセキュリティーサイトに事前に登録しておくと、パスポートとIndico.UNのQRコードを見せるだけでvisitor passを発行してもらえるので、事前に登録することをお勧めします。私は9時過ぎに着いたのですが、着いた時には写真のように列ができており、ビジターセンターの中に入るまで25分ほどかかったので、時間に余裕をもって行った方がよいと思います。
visitor passを受け取った後に、セキュリティーを通過しますが、国連本部内には飲食物を持ち込みが出来ないこととバックの大きさには制限があるので注意が必要です。
予約したガイドツアーまで時間があったので、展示を見たりギフトショップでお土産を探すなどして過ごしました。1階には世界人権宣言や人権問題、ガザの人々についての展示があり、地下にはギフトショップの他にも本屋や郵便局、カフェがありました。郵便局で国連切手を購入すると国連本部から手紙を出すことができるので、私は家族にポストカードを出しました。日本に届くまで20日以上と予想以上に日数がかかりました。
ガイドツアーでは、安全保障理事会・信託統治理事会・経済社会理事会の各会議場、総会ホールを見学することが出来ました。ロビーにはPKOや兵器、軍事費についての展示があり、平和について考えさせられました。
最後に、この2回の旅行は一人旅だったので行くか迷った部分もありましたが、下調べから予約まで全て自分で行ったことで英語だけでなく自分自身も成長することができ、とても良い経験になりました。
長いブログになってしまいましたが、みなさんが旅行に行くときにこのブログが参考になったら幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました。
N.U