消費情報環境法学科20周年を迎えて

消費情報環境法学科所属 鶴貝 達政

私は、消費情報環境法学科が立ち上がった2000年の6年前の1994年に明治学院大学に共通科目の情報処理担当教員として赴任しました。その当時の大学では、共通科目と学科科目の編成を行う、「教学改革」を行っていました。明治学院大学は文系の総合大学ですが、自然科学を担当する10名の先生方の中で6名の先生たちが消費情報環境法学科に移籍した経緯については、消費情報環境法学科10周年の時の座談会で詳しく記載がありますので、それをご参照ください。

http://www.meijigakuin.ac.jp/~mgujc10/mgujc10/jcayumi/zadankai/zadankai_index.html

また、その当時はすべての学校、大学、高校、中学校、小学校で情報処理教育がスタートした時期でもありました。大学では少し先に進んではいましたが、明治学院大学でも共通科目の「情報処理」は選択科目の1つであり、多くの学生が履修を希望していましたが、抽選をして一部の学生だけが履修できる科目でした。インターネットはすでに世の中にありましたが、明治学院大学にはまだ接続されていませんでした。私はインターネットなしでは研究ができないので、週に1度、当時田無市にあった原子核研究所に出向き、仕事をしていました。

そして、2000年にユニークな学科として消費情報環境法学科ができてから20年がたち、少なくない卒業生がIT部門で活躍していることは喜ばしいこと感じます。残念ながら、今年は新型コロナウィルスの影響で、春学期には大学に入ることさえも難しい時間を過ごしましたが、インターネットが各家庭からもアクセス可能になり、オンラインでの講義という経験をしたことのない挑戦を学生も我々教員もしてきました。なかなか、収束が見えない状況での生活は大変だとは思いますが、いつか、5年後、10年後にこの体験が無駄ではなかったと思えるように、考えながら、そして、少しの楽しみを見つけながら、現在と将来を過ごしていくことを切に願います。