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白金法学会

白金法学会論文賞

2008年度 白金法学会論文賞審査結果

1.総評

 今年度のテーマは、3つのテーマ(①食の安全について(食品偽装問題、食糧資源問題などについて)、②企業のコンプライアンスや社会的貢献(CSR)について、③死刑制度・無期懲役制度の是非について)から1つを取り上げ、具体的問題点を踏まえて、その法的課題や解決策に論じて下さいというものでありましたが、今回は、消費情報環境法学科の学生1名から②のテーマを取り上げた応募がありました。
 白金法学会論文賞審査委員会は、10月8日に審査会議を開催し(論文評価書類提出によるものを含む)、厳正な審査の結果、当該応募者に対し、優秀賞を贈ることを決定致しました。以下はその講評であります。
 本稿ではまず、CSRとコンプライアンスについて、これまでの先行業績を参照することによって、その内容や学説を整理した上で、具体的な事例に当てはめて考察することを通じて、それらの望ましいあり方を追及しようとする意欲作であります。また、論文の構成や着眼点についても各審査員から概ね高い評価がなされております。ただし、残念な点は、事例の分析が不十分であるため、最後の結論で何を述べたいのか不明確となっている点であります。審査委員会では、この点をどのように評価するかが問題となりましたが、全体的に評価できるところが多く認められる点と、今後の成長が期待できる点とが考慮され、優秀賞として選出するに至った次第であります。

2.審査結果

優秀賞:堀口千雅子