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大学生の心得

来住野 究

1967 年6 月11 日 東京生まれ
担当科目 法情報処理演習,商法総則,商行為法,有価証券法,会社法1,演習
研究分野 会社法

 明治学院大学法学部へ入学おめでとうございます。
 ここでは大学生としての心得についてお話ししたいと思います。
 将来についてすでに明確な目標をもっている人は,その目標に向かって努力して下さい。しかし,その目標の実現のために必要なことだけを一生懸命するという姿勢には賛成しかねます。時には途中下車や遠回りも必要です。その過程で見聞を広めることもできますし,もっと情熱を傾けられることを見つけられるかもしれないのですから。
 むしろ,どのような大学生活を送るかについて明確なビジョンをまだもっていない人も多いのではないでしょうか。私も大学の法学部に入学した当初は,一応法曹を志していましたが,決してまじめな学生ではなかったため,早々に挫折しました。かといって,勉強以外の活動に熱心に参加して楽しい学生生活を謳歌したというわけでもなく,今振り返れば後悔することばかりです。そこで,そんな経験をふまえて,大学生はこうあってほしいという私なりの希望を挙げてみます。
①  スポーツをして心身を鍛えて下さい。大学生の頃は体力的に充実していますので,大いにスポーツを楽しんで下さい。年をとればとるほど,体は思うように動かなくなるのですから。
②  さまざまなジャンルの本をたくさん読んで下さい。それによって,多くの知識や考え方を吸収することができますし,文章力・表現力も養われるでしょう。
③  友人との人間関係を深め,また広げていきましょう。くだらないことであっても他人と膝をつき合わせて話し合えば,異なる意見にも寛容になり,他人の意見を糧として人間性に幅ができていくでしょう。
④  時間とお金に余裕があれば,国内外を問わず多くの場所に旅行し,見聞を広めて下さい。異なる文化や環境に身を置くことによって,自分を見つめ直すことができるはずです。
⑤  適度にアルバイトをして,遊興費ぐらいは自分で稼いで下さい。社会勉強にもなりますし,お金のありがたみもわかるはずです。もっとも,将来は嫌になるほど働かなければならないのですから,学生時代のアルバイトはほどほどにしておきましょう。
⑥  検定試験や資格試験に挑戦してみて下さい。さしあたりは外国語の検定試験や法学検定試験などがよいでしょう。勉強のきっかけになりますし,合格すれば自信になって,もっと難しい資格試験にも挑戦したくなるでしょう。そうすれば,履歴書に記載できることも増え,就職にも役立ちます。ただし,検定試験・資格試験の合格に必要な表面的な知識を単に吸収するのではなく,その背後にある考え方や理論を身につけることが重要です。
⑦  少なくとも興味をもった科目ぐらいは,積極的・継続的に勉強しましょう。初めから講義内容のすべてを理解しようとすると,簡単に挫折します。今は理解できなくてもいずれは理解できるようになるであろうという程度の気持ちで気楽に勉強して下さい。だんだんわかるようになってきたら,受け身の姿勢で学ぶのではなく,自ら調べたり考えたりするという習慣をつけましょう。狭い範囲のテーマであっても,自ら問題意識をもち,深く探究するのが,大学生の学び方です。
 このように,大学生だからこそできることはたくさんあります。以上の点を参考にして,充実した学生生活を送られることを願っています。