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新入生のみなさん

河野 奈月

担当科目 労働法A・B,演習,2年次演習,基礎演習1・2
研究分野 労働法

 新入生のみなさん,ご入学おめでとうございます。
 これからどのような生活が待っているのか,期待に胸を膨らませていることと思います。おそらく,人生のなかで,今後の4年間ほど自由を享受できる時期はないのではないでしょうか。何に取り組むか,どのような人たちと付き合うか,すべて自分次第ですし,途中で方向転換することもやり直すことも自由です。与えられた環境を活用しながら,みなさんそれぞれのペースで,楽しいことや興味のあること,得意なことを見つけていってください。
 ここでは,みなさんが勉強することになる法学について,少しお話ししたいと思います。法学という学問は抽象度が高いため,勉強を始めてみて,苦手意識を持つ人が出てくるかもしれません。専攻を決めたときに思い描いていたものとは違った,ということもあるかと思います。私自身,初期の段階で挫折し,この学問から一度離れたことがありました。もし,みなさんが,今後勉強を進めるなかで,法学が好きになれないなという思いや,自分には向いていないのではないかという思いに囚われたとしたら,すぐに諦めてしまわずに,例えば次のようなことを試してみてください。
 法学を好きになる一つの方法は,法学が好きな人や面白いと思っている人(先生・先輩・同級生等)に話を聞いてみることではないかと思います。講義をきちんと聞くということが出発点になるかとは思いますが,より目線が近い先輩や同級生の話を聞くことが一つのきっかけになることもあるでしょう。また,指定された教科書以外の本に目を向けてみるというのも一つのやり方です。現在,法学の各分野について,初学者向けの本が多く出版されており,易しい語り口を売りにした読みやすいものも少なくありません。講義にどうもついていけないと感じた場合には,そういったものの中から自分に合うものを見つけて読んでみるのが近道となることもあるかもしれません。
 試してもらいたい二つ目の方法は,生きた法律の姿に触れたりイメージしたりすることです。例えば,裁判例の細かな事実関係や判断を読むことは,時間を要する作業ではありますが,現実の社会の中で法律がどのように機能しているのかということを知る手がかりとなるでしょう。裁判を傍聴したり,新聞の社会面を意識的に読んだりすることや,仕事の中で法律に関わっている先輩方の話を聞くことなども,刺激になると思います。
 最後に,何か好きな科目を一つ見つけてそこから広げてみる,というのも一つのやり方です。法学の中には様々な科目があり,相性という部分も大きいように思います。明治学院大学法学部では多様な講義・ゼミが開講されています。時間は十分にありますから,色々試して,自分の中の世界を広げていってもらえればと思います。
 みなさんの大学生活が充実したものとなるよう,心から願っています。