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自分で考えることの楽しさ

西村 万里子

慶應義塾大学経済学部卒,慶應義塾大学大学院修了
担当科目 政治学基礎演習,公共政策論,福祉国家論,高齢社会と法
専攻分野 公共政策論,社会保障論

 ご入学おめでとうございます。
 大学での学び方は,高校時代までとは達って,自分で何を学びたいのか,どのように勉強を進めていくのかなど,自分で考えて主体的に選択し,学んでゆくところに大きな特徴があります。具体的には,まず,どの講義を履修するかというカリキュラムの選択から始まり,講義を通じて基礎的な専門知識を身につけていく中で,より深く学びたいテーマを見いだしてゆくのがそのプロセスです。そして,ゼミにおいて,各々のテーマに沿って研究方法や視点を考え,卒業論文を作成していくことになります。
 こうした過程は,自分で考え決定し,選択してゆく積み重ねといえます。最初のうちは,どのように勉強を進めでいくのかにとまどうこともありますが,講義やゼミ,学内での教員との交流,学生同士の交流の中で,習得できると思います。主体的な学び方を身につけることは,これからの生活にとっての大きな財産になるでしょう。
 また,大学生活で得られる友人も,これからの生活において大切な財産となります。多様な考えを持つ友人とのネットワークを作ることで,生活の幅が広がり,また悩みに直面したときなど友人の存在は思わぬ助けになります。勉学での交流を通じて,あるいはサークル活動を通じて,様々な場面を捉えて多くの友人を得る機会に心がけて下さい。
 さて,私のゼミでは,生活に身近な福祉,労働,環境,住宅などの諸問題の解決に対して,どのような政策的介入が必要なのか,そうした政策をどのように決定・実行・評価するのかについて,公共サービス分野における行政改革や民営化,企業のCSR(社会的責任)および非営利組織(NPO)の動きなども含めて,探ることを課題にしています。毎年,ゼミ内でチームを作り,全国の大学で政策提言を発表しあうISFJ 日本政策学生会議(Inter-university Seminar for the Futureof Japan)に参加しています。
 また,関連する組織・施設や行政機関,社会的な活動を行う企業への見学・調査も行い,実態を把握するフィールドワークもとりいれています。

 《主要著書》
  『医療保障と医療費』(共著)東京大学出版会,1996 年
  『NPO と新しい社会デザイン』(共著)同文館出版,2004 年
  『社会政策Ⅱ 少子高齢化と社会政策』(共著)法律文化社,2008 年
  『 ソーシャル・エンタープライズ 社会貢献をビジネスにする』(共著)丸善,2008 年
  『 初めての政治学』(共著)風行社,2011 年
  『社会貢献によるビジネス・イノベーション』(共著)丸善,2012 年
  『 政治学の扉』(共著)風行社,2015 年
  『 ソーシャルインパクト・ボンドとは何か ファイナンスによる社会イノベーションの可能性』(共著)ミネルヴァ書房,2016 年