2019年11月11日

アデレード大学

現地での生活・異文化体験(1)

私がオーストラリアに来て数週間、カルチャーショックならずculture differenceを体験しました。違う文化圏に来ているので日本での常識は通じないと心得ていた故にショックは受けなかったものの、明らかに日本と異なる点はたくさんありました。

1つ目は、言葉のみで全ての物事を伝えなければいけないことです。例えば洗濯物を洗いたい、と言います。ほとんどの日本人はその先を察して洗濯機の使い方まで教えてくれることが多いですが、ホストファミリーには洗濯物を洗いたいので洗濯機の使い方を教えて欲しい、と最後まで言葉にしなければ一切教えてくれません。学校に行くのに使うバスやカードも前もってどこにあるのか、どこに売っているのか教えてはくれないので、言葉にして聞かないと教えてはくれません。その背景には自分の身の回りは自分でやるということが小さい時からしつけられている習慣があると感じました。私には13歳のホストシスターがいるのですが、昼夜問わず親から家の手伝いをするように怒鳴られています。日本で子供を叱りつける時の音量とは比べ物にならないくらい大きな声で叱るのでとても驚いてしまうほどでした。しかし強く叱る教育のおかげか、洗い物やペットの世話を全てこなし、さらには私の道案内までしてくれる頼もしい自立しているホストシスターでした。私が大学生になっても親と一緒に暮らしているとホストマザーに話すととても驚かれ、普通20才になれば親元を離れるのがオーストラリアや他の海外では普通のことだと聞きました。私のホストマザーは子供を預かる仕事をしているのですが、3・4歳の子供を公園に遊びに連れて行く際、坂や階段が多いのにも関わらず、ホストマザーは絶対に子供達自らの足で歩かせようとしていました。子供が歩き疲れていても早くついてきなさいとずっと言い続けていて、子供自身もおんぶや抱っこをせがむこともなく必死について行く様子は日本ではあまり見られない光景のように思います。幼い頃から自立を促されている、言葉で伝えなければいけないという点は大きく日本と異なると感じました。

次に食文化の違いです。日本は朝食でも一汁三菜を食べますがオーストラリアではコーンフレイクにミルクをかけたものを食べるだけで終わります。朝食は1日分のエネルギーとなるのでたくさん栄養を取らなければいけないと日本で教わってきたのでとても衝撃を受けました。食感も日本のものとは違いとても硬く、噛みきれない固形でした。さらに昼食ではリンゴや梨が丸ごと渡され、サンドイッチと一緒に毎日持って行くのがオーストラリアでは一般的だそうです。夜も日本ほど多くの食事は出されず、チキンカレーやホットドックだけなど、とても質素な食事ばかりでした。しかし1つのものの量が多く、日本の2倍近くの大きさの食べ物が出てくるので空腹は凌ぐことができます。日本では両親のどちらかが遅くまで働いて、夕飯を家族全員で食べるケースは多くの家庭では実現していませんがオーストラリアではほとんどの仕事が夕方の4時か5時には終わるので、毎晩家族が集まって一緒に夕飯を共にします。今日あったことを話したり、ジョークを言い合ったりして楽しい食卓を囲むのが風習であり文化であると知りました。私の家庭だけかもしれませんが、食事のバリエーションは日本と比べ少なく、昼食は同じメニュー、夕飯は週に2、3回は同じ料理が出ました。そして果物が出る頻度がとても高かったです。食事の中にはだいたい果物を細かくしたものが入っていたりデザートに必ず果物が出ます。

 

(続く)(K・M)