担当科目

【担当科目】国際政治学、政治学基礎ゼミ、国際関係史、政治史、演習
【オフィスアワー】毎週木曜日2時限目、場所:教員ラウンジ(授業時またはメールにて要予約)
【国際関係史の概要】春学期はEUの大国であり、戦後敗戦国として出発し、経済大国となった点等日本と比較されることの多いドイツの統一後の内政と外交を学ぶ。それにより、ドイツのみならずヨーロッパ政治への理解を深め、合わせて日本の内政と外交についての示唆を得ることができる。秋学期は戦後(西)ドイツと日本の外交史の比較を学ぶ。戦後覇権国であったアメリカとの関係を軸に、両国の外交史を学ぶことで現在EUの中心国であるドイツ外交だけでなく、米中対立に象徴される戦後国際秩序の動揺を理解すると同時に、将来の日本外交を考えるにあたっての示唆を得ることができる。

専攻・研究分野

国際政治学、ドイツ国際政治思想

最近の研究テーマ

戦後日独英の古典的国際政治論の共鳴関係について

主な発表論文・著書

著書
  • 「20世紀ドイツの国際政治思想―文明論・リアリズム・グローバリゼーション」(南窓社)2005年3月。
  • 近藤正基・西田慎編著 『現代ドイツ政治 統一後の20年』 ミネルヴァ書房、2014年、共著、「第8章 外交政策」(200-224頁)。
  • 葛谷彩・小川浩之・西村邦行 編著 『歴史のなかの国際秩序観:「アメリカの社会科学」を超えて』晃洋書房、2017年
  • 葛谷彩・芝崎厚士 編著 『「国際政治学」は終わったのか 日本からの応答』ナカニシヤ出版、2018年
  • 板橋拓己・妹尾哲志 編著『歴史のなかのドイツ外交』吉田書店、2019年、 共著、「第6章 「回帰」する歴史?―統一ドイツ外交政策論争における「覇権国」の位相―」(273-329頁)
  • 大矢根聡 編著『国際関係理論と日本外交史――「分断」を乗り越えられるか』勁草書房、2020年、共著、大矢根聡・佐々木卓也・葛谷彩・宮下雄一郎「第2章 理論・歴史対話の諸相―日本、アメリカ、ドイツ、フランス」(25-52頁)、「第11章 国際関係論の中の「普通でない国」?―戦後日独対外政策の比較研究を比較する」(261-287頁)
  • 葛谷彩・小川浩之・春名展生 編著 『国際関係の系譜学―外交・思想・理論』晃洋書房、 2022年。
論文
  • 「シュペングラー『西洋の没落』再読―ポスト冷戦から見た『西洋の没落』―」『法学論叢』第143巻6号、46頁-67頁、『同』、第145巻5号、77頁-98頁。1998年9月、1999年8月。
  • 「ドイツの国際関係論―リアリズムとアイデンティティーの位相―」『法学論叢』、第150巻2号、63頁-84頁、『同』、第151巻1号、47頁-74頁。2001年1月、2002年4月 。
  • 「リアリズムと文明論の交錯(Ⅰ)(Ⅱ)―Hans-Peter Schwarzに見る20世紀末ドイツの国家理性論の射程―」『政治経済史学』第457号、1頁―25頁、『同』第458号、35頁―65頁、2004年9月、2004年10月。
  • 「60年代西ドイツの「国家理性」論―ヴァルデマール・ベッソンの議論を手がかりに」『明治学院大学法学研究』第83号、61頁―119頁、2007年8月。
  • 「ナチス時代の強制労働者補償問題ー『終わることのない責任』?」、『社会科学論集』49号(愛知教育大学地域社会システム講座)、2011年3月。
  • 「『二人の臆病な巨人?』再読ー戦後日独外交安全保障政策比較試論」明治学院大学法学研究第92号、2012年1月。
  • 「リアリストから見たトインビー―文明論的視座の今日的意義」『21世紀とトインビー』18号、2015年、7-11頁。
  • 「敗戦国のリアリズム:1960年代の日本と西ドイツの比較の視点から」『明治学院大学 法学研究』101号、2016年、115-137頁。

ゼミについて

テーマ

歴史の中で国際関係を考える

概要

昨年に引き続き、本ゼミでは、国際問題について歴史的視点から考えることを目的として、関連図書を講読する。ゼミで行う内容は基本的にゼミ生の関心に即して決まる。原則として新書の場合は毎週1冊、単行本の場合は2週間で1冊のペースで講読する。ゼミ生からの積極的なアプローチがなければ何も進まない。逆にそれがあれば、文献講読の他、ディスカッションやフィールドワーク、外部ゲストの講演なども行うことができる。「求めよ、さらば与えられん」が本ゼミの基本方針である。

参考書

ゼミ初回に文献リスト(国際政治・経済・文化に関するもの)を用意するので、
各自の関心を聞いた上で決定する。

ゼミ生の声