白金法学会
最優秀卒業論文賞
2023年度 白金法学会最優秀卒業論文賞
受賞者には、2024年3月16日の卒業式会場において、白金法学会から表彰状と賞金が授与されました。
◇グローバル法学科 古箭 要
『香港国家安全維持法の域外適用』
講評
まず論文として引用や構成は良く出来ております。テーマ選択や問題意識は中々難しいテーマであるが他国の法律を比較検討し香港の法律の矛盾点を明確にしているのは分かりやすく良く出来ております。論理構成は良く出来ており説得力も感じます。ただ引用が多いため独自の考察や結論が一般的な考察や結論になっているところをもう少し独自の考察や結論があるともっと良い論文になったと思います。
又テーマが非常にリアルで時事的な所もありながら良くこのテーマで論文を作成したことに関しては素晴らしいと思います。ただ香港や中国の法律の矛盾点は誰もが思うことでありこの部分を加味して考察・結論に持って行くのは難しいとは思いますが、この論文において香港で適用される法律の矛盾点を明確にすることは今後の世界情勢の変化を考えると将来生きた論文になるとも思います。その点も含めて考察・結論をもう少し検討してもらい今後も香港・中国の法律や判決を監視していきたいという著者の結論や考えは共感出来るものでもあります。
優秀賞
中川 花音(法律学科)『民事訴訟における住所・氏名等秘匿制度についての一考察-性的マイノリティ事案における氏名秘匿の可能性-』
大木 綾乃(消費情報環境法学科)『エシカル消費推進における行政の役割と若者の参画』
加茂 若奈(グローバル法学会)『インターネット上でなされた行為の準拠法決定ー名誉毀損と著作権侵害を題材としてー』
五十嵐 咲妃(政治学科)『変容する国際市場と日本産食品の可能性』
小原 倫太郎(政治学科)『政治家・候補者視点の選挙運動様式 ―神奈川7区を中心に―』
奨励賞
木津 慧太(法律学科)『裁判員裁判におけるよりよい責任能力判断に向けて』
濱田 悠成(法律学科)『日本における外国人参政権の在り方 -判例に対する私説と考察-』
清水 里穂(グローバル法学科)『オーバーツーリズム問題に対してどのようにアプローチしていくべきか~法的規制とナッジによる問題対処に焦点をあてて~』
小島 佳夏(政治学科)『若者の投票率の向上に義務投票制を』
宮内 風香(政治学科)『シンガポールの民主化:定着し得る開発主義』
参加賞
清水 詩央里(政治学科)『生活困窮者への自立就労支援の取り組みと地方分権』
渡邊 達也(政治学科)『クライナ戦争から考える21世紀の戦争と国際社会-過度なグローバル社会の弊害について-』
野沢 昇平(政治学科)『「戦前日本外交・安全保障史再考-『戦前日本』は『軍国主義』だったのか-」』
本城 凜(政治学科)『自治会・町内会の加入率減少に伴う今後の課題と対策』
高橋 快仁(政治学科)『情報ソースの変化に伴う課題』