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キャンパスライフ2019.03.20

2018年度法学部卒業式

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2018年度法学部卒業式

2019.3.18

 卒業生・修了生の皆さん、明治学院大学法学部、大学院「法と経営学研究科」の卒業、修了、誠におめでとうございます。

 また、保証人の皆さまにおかれましては、ご子息、お嬢様のご卒業および修了を、心よりお慶び申しあげます。

 さて、皆さんは、法学部または大学院において、本学の建学の精神であるキリスト教主義の教え、「Do for others(他者への貢献)」の理念に則り、自由清新な学風 ・ 雰囲気が大学全体に漂っている、この明治学院大学で、建学の理念の具体化である「自由・平等・正義そして社会貢献を尊ぶ精神」を、法学や政治学・経営学の学問を通して学びました。すなわち、社会のルールや取引の仕組みについて学び、それらを使いこなす知識と思考力・判断力を身につけ、「気概」と「志」をもって、社会に貢献できる能力を習得したわけです。世の中が変わっても、このような能力を有した人材は時代を超えて求められます。

 そして、この「自由・平等・正義そして社会貢献を尊ぶ精神」は、自然に皆さんの身体や心の中に染みこんでおります。こうした学問と本学の精神および法学部の学風は、これから皆さんの生きる世界において、きわめて貴重な財産となるでしょう。ですから、皆さんが、このように本学法学部・大学院で学んだことに、自信と自負をもって世の中で活躍されることを大いに期待しております。

 ところで、2018年度を振り返ってみますと、特に、官界・実業界・スポーツ界において多くの不祥事が起こった年でした。例えば、財務省のトップである事務次官がセクハラで辞任、文部科学省の汚職事件、私大医学部の不正入試事件、スポーツ界における相次ぐパワハラ問題、名だたる企業の会長兼CEOの金融商品取引法違反での逮捕といった事件が相次ぎました。また、政界においても、民意を無視した政治運営、粗雑な議論による憲法論・改憲論など、嘆かわしい限りです。

 これらの背景には、社会におけるコンプライアンス(遵法)ないし法を尊び正義を実現しようとの意識が希薄化し、社会で中核として活躍している人たちの感覚が痲痺しているといったことがあるのではないかと思います。

 これから、皆さんは、社会に巣立っていくわけですが、このような場面に直面することがあるかもしれません。そのときに、本学で学んだことを思い出してください。「自由・平等・正義そして社会貢献を尊ぶ精神」です。そして、「正義」・「公平」・「平等」・「弱者救済」の見地から賛成できない場面に直面したとき、「声」をあげる勇気―「これはおかしい」、「反対である」―というように、自分の考えや信念に抵触する場合には、時に、上司・同僚に対して、時に、権威や権力に対して、「声」を出す勇気をもって欲しいということです。時流や世評に流されず、「独立・自由であるべき」ということです。これぞまさしく、明治学院大学法学部が目指す、「独立した自由な精神」を前提としたリーガル・マインドであり、法学・政治学・経営学を武器に、「Do for others」を具体化・実践する人材育成の帰結であります。

 最後に、卒業・修了の餞として、明治学院の開学時の理事で、後に、明治学院理事長を務めた、法学者にして宣教師であった、フルベッキ先生の言葉を贈ります。

 「人間は誰人たりとも、自由であり、平等である。また国家は民主主義を守り、それを世界に発揚していかなければならない。それこそが日本のなすべき道である。」。時は、幕末から明治維新にかけての疾風怒濤の時代。大隈重信、副島種臣、江藤新平、大木喬任、伊藤博文、大久保利通など、明治維新を牽引し、日本の近代化を担った人々の若きとき、長崎で、アメリカ独立宣言とアメリカ憲法を講じていたフルベッキが、彼らの前で叫んだ言葉であります(片野勤『お雇い外国人とその弟子たち』〔新人物往来者、2011年〕32頁以下)。

 時代は変われど、今こそ、我々は、この言葉をあらためて噛みしめなければならい時だと思います。繰り返します。「人間は誰人たりとも、自由であり、平等である。また国家は民主主義を守り、それを世界に発揚していかなければならない。それこそが日本のなすべき道である。」と。

 こうした教えを遺した教師にして宣教師が、ヘボン先生・ブラウン先生とともに、わが明治学院のもうひとりの「建学の父」であるということも併せて記憶にとどめておいて下さい。

 卒業、修了、おめでとう。 

2019年3月18日
法学部長 今尾 真

 

法律学科卒業生を代表して、法律学科総代に卒業証書が授与されました。
消費情報環境法学科卒業生を代表して、消費情報環境法学科総代に卒業証書が授与されました。
政治学科卒業生を代表して、政治学科総代に卒業証書が授与されました。
白金法学会より卒業論文賞及び士業倶楽部賞の表彰も行われました。白金法学会役員で、株式会社JSP代表取締役社長の稲田彰典さんより授与されました。
法学部成績優秀者表彰が行われました。
課外活動優秀者の特別表彰も行われました。
卒業式終了後、パレットゾーン2階インナー広場にて校友会主催の法学部卒業記念食事会が開催されました。
卒業生で白金法学会役員の稲田彰典氏よりご祝辞をいただきました。
乾杯のご発声は宮地先生にお願いいたしました。
卒業生各種表彰者よりご挨拶です。
法律学科卒業証書授与式の様子です。
政治学科卒業証書授与式の様子です。
消費情報環境法学科卒業証書授与式の様子です。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。