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白金法学会

白金法学会論文賞

2016年度 白金法学会論文賞審査結果

1.総評

今年度の論文賞は、下記の5つのテーマ(⑤のみ1,2年生限定)から一つを取り上げ、具体的問題点を踏まえつつ、原因、解決策等について論じてもらうものでした。

①集団的自衛権について
②スマホに潜む危険と問題について
③大震災後の復興をめぐる課題について
④難民問題について
⑤自分が最も関心ある法的または政治的な問題について(自由論題―1,2年生限定)※

応募総数は10件あり、その内訳はテーマ①が3件、テーマ②が4件、テーマ④が3件でした。

【審査経緯】
論文審査は、白金法学会の役員によって行われました。教員役員3名、OB役員8名が、それぞれ審査にあたりました。10月26日に開催した審査会において、厳正な審査を行った結果、最優秀論文賞について該当者はありませんでしたが、優秀論文賞を1名の者に、奨励賞を2名の者に授与することと致しました。

【講評】
優秀論文賞について
優秀論文賞とされた後藤さんの論文については、次の2点が高く評価されました。1つは、集団的自衛権とその前提となる平和安全保障体制に関する複雑な状況について、正確な理解を心がけており、その状況を分かりやすくまとめている点です。もう1つは、集団的自衛権の問題を国民がどれくらい理解しているかについて独自にアンケート調査を実施し、その結果について検討を加えている点です。
これに対して、最優秀論文賞に至らなかった点として、集団的自衛権行使の賛否をめぐる議論がごく簡単な紹介にとどまっていた点、アンケート調査結果が単に国民の理解度の低さを明らかにするものでしかなく、予想の範囲内にとどまるものであった点、アンケート調査結果から明らかになった問題に対する考察が物足りないものであった点などがあげられます。
本論文については、以上の点についてさらなる考察が望まれるところではありましたが、複雑な問題を正しく理解しようとする姿勢や独自のアンケート調査を実施するという意欲は高く評価できるものでありましたので、審議の結果、優秀論文賞に相応しいとの結論に至りました。

奨励賞について
奨励賞とされた柳澤さんの論文については、テーマが絞られており、問題の解決策を探ろうとする目的が明確であり、しっかりとした結論が述べられている点が評価されました。ただし、著作やホームページの引用が一切ないことから、どこまでがオリジナルの意見なのか判別がつかない点が課題とされました。
また、山本君の論文については、フランスにテーマを絞った難民問題と政策についてよく調べられている点が評価されました。ただし、フランスの事例に対する考察が不十分で、独自の意見にかける点が課題とされました。
以上2件の論文については、課題として残る点はあるものの、問題意識が明確で、説得力のある内容でありましたので、審議の結果、奨励賞に相応しいとの結論に至りました。

2.審査結果

(1)最優秀論文賞:該当なし
(2)優秀論文賞:1件
 後藤ゆき(法律学科3年)
(3)奨励賞:2件
 柳澤千帆(法律学科2年)
 山本健太(法律学科3年)
(4)参加賞:応募者全員

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