政治学科の熊谷英人准教授(西洋政治思想史)の著作『フィヒテ「二十二世紀」の共和国』(岩波書店 2019年2月刊)が、二つの学術賞を受賞しました。フィヒテ「二十二世紀」の共和国(岩波書店)リンク
同書は、18・19世紀転換期ドイツの哲学者、J・G・フィヒテの政治思想の形成を分析した研究書です。
ひとつめの賞は、日本フィヒテ協会フィヒテ賞(第二部門)です。2020年11月に受賞しました。日本フィヒテ協会は、国内のフィヒテ研究者が参加している学会です。同学会が主催するフィヒテ賞(第二部門)は、「フィヒテ研究の水準を刷新する優れた単著の研究書(前年1月~同年12月刊行)」に授与されます。ちなみに第一部門は、若手対象の研究奨励賞です。
フィヒテ賞の結果
いまひとつは、 吉野作造研究賞(最優秀賞)です。これは、宮城県大崎市の公立社会教育施設・吉野作造記念館が主催する、若手研究者向けの学術賞です。大正デモクラシーを代表する思想家としての吉野作造にちなんで、狭義の吉野研究のみならず、広く政治史・政治思想史・文化史に関する作品も受賞対象になっております。こちらは今月、受賞が決定しました。
吉野作造研究賞の結果と審査講評
熊谷先生は、『フランス革命という鏡ー十九世紀ドイツ歴主義の時代』(白水社)で2016年にサントリー学芸賞(思想・歴史部門)を受賞されています。受賞時の法学部ニュースの記事です→http://mgulaw.jp/20161110/post-197
おめでとうございます。