2023年3月4日(土)13時30分~16時、白金キャンパスで、消費生活相談フォローアップ講座が開催されました。対面での開催は3年ぶりで、消費生活相談員のみならず、弁護士や企業法務関係者、さらには本学の教員や学生も出席しました。
テーマは、「国際ブランドの仕組み――キャッシュレス決済を基礎から学ぶ――」です。デジタル化の進展に伴い、キャッシュレス決済は、ますます身近になるとともに、多様化・複雑化しています。そこで、キャッシュレス決済の理論と実務に精通した専門家である山本正行先生(山本国際コンサルタンツ代表・本学法学部非常勤講師)をお招きし、VISA、Mastercard、JCB等の国際ブランドの仕組みを中心に、キャッシュレス決済の仕組みを基礎から解説していただきました。
講演は、クレジットカードのどこにどのような機能が掲載されているのかという初歩的なところから一歩一歩深掘りしていくもので、国際ブランドが展開する様々なキャッシュレス決済(クレジットカードやデビットカードなど)について、どのような仕組みなのか、お金がどのように動いているのかなどを具体的に解説していただきました。
講演には、消費者から相談を受けてあっせんをするときの留意点や、日本と諸外国の決済システムの異同など、実務で役に立ち、しかも、理論的にも興味深い指摘がたくさん盛り込まれていました。
講演後の質疑応答では、学生から、日本におけるキャッシュレス決済を展望するような質問があり、これを受けて山本先生から日本の現状と課題について熱く語っていただき、会場が大きく盛り上がる中で閉会となりました。
今後も、随時、消費生活相談フォローアップ講座を開催する予定です。引き続き、多くの方にご参加いただければと思います。
(文責・福島成洋)