担当科目

【担当科目】法学の基礎、基礎演習1、基礎演習2、2年次演習2、日本法制史1、日本法制史2、近代日本法思想史、演習Ⅰ・Ⅱ
【オフィスアワー】毎週月曜日12:30~13:15、場所:教員ラウンジ・研究室またはZoomを使用(メールにて要予約)

【日本法制史の授業概要】異なる歴史と文化を背景として育まれた西洋の法が、近代期にどのように日本で継受され、発展していったのか、概観する。本講義を通じ、現代法のアイデンティティを探る方法・目的を理解し、現代法の礎となっていった法継受の過程について、把握できることを目標とする。

専攻・研究分野

法制史(日本・アジア)

最近の研究テーマ

  • 東アジアにおける近代法継受過程の比較研究

主な発表論文・著書

【著書】

  • 著書(共著)『フレッシャーズ法学演習』[第2版]中央経済社(2022年)
  • 著書(単著)『「法のカタチ」から考える 法学の基礎』ミネルヴァ書房(2020年)
  • 著書(単著)『一夫一婦容妾制の形成をめぐる法的諸相 日本・中国・タイの比較法史からの展望』日本評論社(2018年)
  • 著書(共著)『再帰する法文化』国際書院(2016年)
  • 著書(共著)『フレッシャーズ法学演習』中央経済社(2016年)

 

【論文】

  • 研究ノート(単著)「一片の「法のカタチ」-(2)-近代イランにおける「獅子と太陽」の司法印紙を中心に-」『法学研究』第115号(2023年)    
  • 研究ノート(単著)「一片の「法のカタチ」-スペイン統治下のキューバ・フィリピン・プエルトリコにおける印紙を素材として-」『法学研究』第113号(2022年)
  • 論文(単著)「南洋群島の司法制度沿革史・序説(一)・(二・完)-南洋庁法院をめぐる人々を中心に-」『法学研究』第110号・第111号(2021年)
  • 論文(単著)「植民地法制萌芽期における「判事」と「判官」をめぐる論議」『法学研究』第107号(2019年)
  • 論文(単著)「満洲における妾をめぐる立法状況の点描」『法学研究』第105号(2018年)
  • 論文(単著)「近代日本における妾の法的諸問題をめぐる考察(一)・(二・完)」『法学研究』第102号・第103号(2017年)
  • 論文(単著)「フルベッキと明治15年森林法草案」『法学研究』第101号(2016年)
  • 論文(単著)「法史学から見た東アジア法系の枠組みについて-一夫一婦容妾制の成立過程をめぐって-」『法律科学研究所年報』第32号(2016年)
  • 文献紹介(単著)「学界展望:แสวง บุญเฉลิมวิภาส, ประวัติศาสตร์ กฎหมายไทย (The Thai Legal History) พิมพ์ครั้งที่ ๑๐ (Sawaeng Boonchalermvipas, 『タイ法制史』(第10版), Bangkok: Winyuchon出版, 仏暦2554年(2011年), 308頁)」『国家学会雑誌』第128巻第11・12号(2015年)
  • 書評(単著)「書評 矢野秀武著「近代における政教関係の開発途上国モデル-タイの政教関係に見る国家介入と公定化を事例に-」(『駒沢大学文化』31)」『法制史研究』第64号(2015年)
  • 論文(単著)「法文及びディカー裁判所の判決から見た近代タイにおける妾の法的諸問題をめぐる考察」『東洋文化研究』第17号(2015年)
  • 論文(単著)「近代中国における妾の法的諸問題をめぐる考察」『東洋文化研究所紀要』第166册(2014年)
  • 書評(単著)「書評 石岡浩・川村康・七野敏光・中村正人(著)『史料からみる中国法史』」『アジア法研究 2012』第6号(2013年)
  • 文献紹介(単著)「学界展望:Tamara Loos, Subject Siam: Family, Law, and Colonial Modernity in Thailand (Ithaca: Cornell University Press, 2006, x+212pp.)」『国家学会雑誌』第125巻第3・4号(2012年)

ゼミについて

テーマ

法史学の探求

概要

現在、日本で我々が接する法学は、明治時代に西洋諸外国から学び取った法制度の成果を基本としている。では、過去にはどういう法の世界が広がっていたのだろうか。本ゼミでは法史学をテーマに、現代法との比較の過程で垣間見える「法」の世界の奥深さを探求してゆく。
ゼミでは、選択した本・論文を輪読、レポーターを立て、全員で議論をする形を取る。また夏にはゼミ合宿を行う。合宿では、各人が興味のあるテーマを報告し、議論を深める。最終的にはゼミ論文を執筆しながら、各自のスキルアップを目指すが、報告・討論を行いながら、自身でテーマ設定した内容を他者に分かりやすくアウトプットすることの面白さも体感して頂ければ、幸いである。

参考書

具体的にはゼミ生の興味や関心に沿った本を選択する予定である。2023年度春学期は、池上俊一『動物裁判』(講談社、1990年)、清水克行『日本神判史』(中央公論新社、2010年)を題材に扱った。また、明治時代に出版された貴重書を実際に手に取り、中身に触れる体験も行った。

ゼミ生の声