政治学科所属
佐々木 雄一 准教授 SASAKI, Yuichi
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)
担当科目
【担当科目】日本政治史、現代政治理論1、政治史2、政治学基礎演習、演習・卒業論文
【オフィスアワー】金曜日昼休み、場所:白金教員ラウンジ(授業時もしくはメールにて要予約)
【日本政治史の概要】明治維新から現在に至るまでの日本政治の歴史的展開を、政治中枢の動向を中心に学びます。
専攻・研究分野
日本政治外交史
最近の研究テーマ
近代日本外交と国際社会
戦前・戦後日本の首相と内閣
民主政治におけるリーダーシップ
日本政治と言論空間
主な発表論文・著書
著書
- 『帝国日本の外交1894-1922 なぜ版図は拡大したのか』(東京大学出版会、2017年)
- 『陸奥宗光』(中央公論新社、2018年)
- 『リーダーたちの日清戦争』(吉川弘文館、2022年)
- 『近代日本外交史』(中央公論新社、2022年)
論文
- 「政治指導者の国際秩序観と対外政策 条約改正、日清戦争、日露協商」(『国家学会雑誌』127巻11・12号、2014年)
- 「陸奥宗光の思想形成 明治初期政治思想の一例として」(『法学会雑誌』59巻1号、2018年)
- 「近代日本の代議政治と陸奥宗光 立憲政治、競争、デモクラシー」(『年報政治学』2018-I)
- 「近代日本における天皇のコトバ」(御厨貴編『天皇の近代 明治150年、平成30年』千倉書房、2018年)
- 「近代日本外交における公正 第一次世界大戦前後の転換を中心に」(佐藤健太郎ほか編『公正から問う近代日本史』吉田書店、2019年)
- 「実践的オーラル・ヒストリー方法論と一九九〇年代日本政治における保守 野中広務オーラル・ヒストリーを中心に」(御厨貴編『オーラル・ヒストリーに何ができるか 作り方から使い方まで』岩波書店、2019年
- 「明治憲法体制における首相と内閣の再検討 「割拠」論をめぐって」(『年報政治学』2019-I)
- 「震災と地域の収縮 「二重の危機」への対応」(東京大学社会科学研究所ほか編『地域の危機・釜石の対応 多層化する構造』東京大学出版会、2020年)
- 「競争から見た日本政治史」(明治学院大学法学部政治学科編『初めての政治学 ポリティカル・リテラシーを育てる』増補第3版、風行社、2020年)
- 「「大命降下」の成立と内閣の変容」(『明治学院大学法学研究』110号、2021年)
- 「世論とメディア」(明治学院大学法学部政治学科編『政治学の扉 言葉から考える』増補第2版、風行社、2021年)
- 「近代日本から見た租借概念」(柳原正治、兼原敦子編『国際法からみた領土と日本』東京大学出版会、2022年)
- 「一九九〇年代日本におけるリーダーシップ待望論の諸相 小沢一郎と佐々木毅」(前田亮介編『戦後日本の学知と想像力 〈政治学を読み破った〉先に』吉田書店、2022年)
- “Reception and Practice of Diplomacy in Modern Japan: Power, Interests, and Norms.” International Relations of The Asia-pacific, 22(3), 2022.
ゼミについて
テーマ
日本の政治・社会・メディア
概要
日本の政治や社会に関する文献を読み、ペーパーを書き、ディスカッションをします。
取り上げるテーマは参加者の関心に応じて幅広く調整していますが、例年まずは、現代の人々と政治との関わりを考えるうえで最も身近かつ重要な存在である「メディア」について何回かあつかいます。そのうえで、さらに「政治とメディア」に特化して深めていくか他のテーマに広がっていくかは、年度によります。
「日本の若者の政治意識」、「ジェンダー」、「少子化、人口減少」といったテーマは、何らかのかたちで議論の対象となる年度が多いです。
文献は、新書や文庫を1週間に1冊読む予定です(ペーパーを書くのは2週間に1回程度)。参考までに、例えば以下のような本・文献を読んできました。
・筒井清忠『戦前日本のポピュリズム』(中公新書、2018年)
・沢木耕太郎『危機の宰相』(文春文庫、2008年)
・奥武則『論壇の戦後史』(増補版、平凡社ライブラリー、2018年)
・内山融『小泉政権』(中公新書、2007年)
・林芳正、津村啓介『国会議員の仕事』(中公新書、2011年)
・中北浩爾『自民党』(中公新書、2017年)
・逢坂巌『日本政治とメディア』(中公新書、2014年)
・西田亮介『メディアと自民党』(角川新書、2015年)
・高木徹『国際メディア情報戦』(講談社現代新書、2014年)
・佐々木俊尚『2011年新聞・テレビ消滅』(文春新書、2009年)
・松本創『地方メディアの逆襲』(ちくま新書、2021年)
・津田大介『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書、2012年)
・藤代裕之『ネットメディア覇権戦争』(光文社新書、2017年)
・山口真一『正義を振りかざす「極端な人」の正体』(光文社新書、2020年)
・朝井リョウ『スター』(朝日文庫、2023年)
・成田悠輔『22世紀の民主主義』(SB新書、2022年)
・映画「帰ってきたヒトラー」(2015年)
・吉見俊哉編『平成史講義』(ちくま新書、2019年)
・増田寛也編著『地方消滅』(中公新書、2014年)
・山崎史郎『人口減少と社会保障』(中公新書、2017年)
・治部れんげ『「男女格差後進国」の衝撃』(小学館新書、2020年)
・渡辺浩「「可愛い女」の起源」(『UP』50巻9号、2021年)
年間を通じて少なくとも半分くらいの回は上記形式でおこないますが、そのほか、グループワーク、他大との合同ゼミ、ゲスト講演などが適宜入ります(活動内容は年度によって異なります)。
参考書
上記参照