担当科目

【担当科目】民事法入門,導入演習,物権法,債権総論,専門演習A(法曹コース),演習Ⅰ・Ⅱ
【オフィスアワー】毎週金曜日18:15~19:00、場所:法科研(自由に訪問可)
【物権法の概要】民法は、市民相互間の基本的な法律関係を対象とします。物権法では、人と物の関わりを規律する法原理、所有権を中核とする各種物権・担保物権の内容について講義します。

専攻・研究分野

民法(担保法,特に先取特権・譲渡担保およびそれらの物上代位,債権譲渡と債権の譲渡担保,相殺,成年後見法制,信託法)

最近の研究テーマ

動産売主の代金債権の回収方法 (フランス法における動産担保法を中心として)、債権譲渡と債権の譲渡担保、成年後見制度(フランス法との比較)

主な発表論文・著書

【論文】

①「 フランス成年者保護法改正の意義と理念」新井誠先生還暦記念論文集『成年後見法制の展望』日本評論社165 頁(2011.4)
②「公共工事の前払金に関する信託終了による預金払戻請求権と破産債権との相殺可否――二つの高裁判決(福岡高判平成21・4・10 および名古屋高裁金沢支判平成21・7・22)を素材として――」トラスト60『基礎法理からの信託分析』109 頁(2013. 3)
③「所有権留保と倒産処理手続」法学研究(明学)101 号1頁(2016. 10)
④「生活者金融における借主保護のあり方に関する考察――貸金債権の一括譲渡等に伴う譲受人への過払金返還債務の承継可否をめぐる判決群を素材として――」浦川道太郎=内田勝一=鎌田薫古稀記念論文集編集委員会編『早稲田民法学の現在』成文堂313頁(2017.7)
⑤ 「保証人の保護―その方策の拡充を中心として」安永正昭=鎌田薫=能見善久監修『債権法改正と民法学Ⅱ』商事法務173頁(2018.9)
⑥ 道垣内弘人編『新注釈民法(6)―物権(3) 担保物権総論・留置権・先取特権・質権・抵当権(1)』有斐閣(2019.3)(先取特権の章)
⑦ 「抵当権の物上代位と相殺――改正民法の規律が物上代位の判例法理に及ぼす影響と相殺の担保的機能について」高須順一=山田創一=今尾真=明石真昭編著『民法学の伝統と新たな構想―宮本健蔵先生古稀記念』信山社(2022.5)

【判例評釈】

 ① 「損害保険金債権に対する流動動産譲渡担保に基づく物上代位の可否―最一小決平成22・12・2 民集64 巻8 号1990 頁―」法学研究(明学)91 号157頁(2011. 8)
 ② 「貸金業者が貸金債権を一括して他の貸金業者に譲渡する旨の合意をした場合における,借主と上記債権を譲渡した業者との間の金銭消費貸借取引に係る契約上の地位の移転の有無(最高裁平成23 年3 月22 日第三小法廷判決)」判時2151 号154 頁(判例評論642 号8 頁)(2012. 8)
 ③ 「保証人が主たる債務を相続したことを知りながら保証債務の弁済をした場合における主たる債務の消滅時効の中断(最高裁平成25 年9月13 日第二小法廷判決)」判時2232 号124 頁(判例評論669 号10 頁)(2014. 11)
 ④ 「通行地役権者が承役地の担保不動産競売による買受人に対し地役権設定登記がなくとも通行地役権を主張できる場合(最高裁平成25 年2月26 日第三小法廷判決)」月刊登記情報51 巻10 号27 頁(2015. 5)
 ⑤ 「88事件 抵当権の物上代位⑵―債権譲渡との優劣(最高裁平成10 年1月30 日第二小法廷判決)」『民法判例百選Ⅰ総則・物権(第8版)』別冊ジュリスト237 号178 頁(2018. 3)

【教科書】

①「演習民法4 月号~3 月号」法学教室391 号~402 号(2013. 4~2014. 3)
② 後藤巻則= 滝沢昌彦= 片山直也編『プロセス講義民法Ⅲ担保物権』信山社(2015. 8)(債権譲渡担保,代理受領・振込指定の部分を執筆)
③ 宮本健蔵編著『新・マルシェ債権総論』嵯峨野書院(2019.11)(債権譲渡の章)
④ 宮本健蔵編著『新・マルシェ物権法・担保物権法』嵯峨野書院(2020.5)(先取特権および非典型担保の部分を執筆)
⑤ 今尾真=大木満=黒田美亜紀=伊室亜希子編著『フレッシャーズのための民事法入門〔第2版〕』成文堂(2020. 11)

ゼミについて

テーマ

民法財産法(債権法を中心)における最新重要判例研究 ―判例を読み解き、真の法的思考力を獲得しよう!

概要

2020年度は、民法債権法の改正法が施行されるので、民法判例百選Ⅱ〔第8版〕掲載の債権法に関する重要判例を素材として、判例研究を行う。事実を的確に把握する能力、紛争処理に際しての着眼点、説得のための法的論理の組み立て方(法的思考法)、議論の展開の仕方などの基礎力を養成する。本ゼミでは、弁護士・裁判官・検察官・司法書士・行政書士などの法曹にとどまらず、企業法務・公務員などの広義の法曹を含む、法的思考力・知識をもって社会で活躍できる人材の育成を行ないたい。特に、公務員試験・法科大学院進学・各種国家試験資格を目指す学生および4年生のゼミ参加(3年生にゼミの作法や勉強法または就活の仕方などを伝授してもらうとともに先輩・後輩の交流も重視したい)も大いに歓迎する。
春学期は、法的思考力・法的知識の習得を目標に、重要で基本的な判例の問題解明にあたる。そうした能力の実践の場として、他の民法ゼミ(大木ゼミや黒田ゼミ)との合同討論会を行う予定である。また、夏合宿では、毎年恒例の定期戦として、今尾ゼミOBの宮崎産経大の明石真昭准教授のゼミと合同ゼミ合宿(場合によっては本学の他のゼミも参加)を開催する(来年度は、東京オリ・パラで東京の混雑が予想されるので、明石ゼミの本拠地、風光明媚な九州に遠征しての開催を予定)。
秋学期は、春学期・夏合宿で培った能力を駆使して、総則・物権の重要判例および発展的問題の解明に加え、ゼミ集大成として畑先生のゼミ(民訴)・黒田先生のゼミ(民法)と合同討論会を行う。また、法的思考力の民法以外の法律問題に応用する機会として、法学部主催の法律討論会への参加などの活動も行う予定である。
♣♤ゼミの醍醐味親睦面♡♢ 勉強のみならず、ゼミ生間の親睦活動(飲み会、ゼミ合宿、その他各種イベント開催・参加)・ゼミOBと現役ゼミ生との交流(3年生と4年生との交流やOBがゼミに参加および毎年5月にOB会開催〔ゼミは来年度で22期生を迎える〕。院生やOB・OGが随時ゼミや懇親会・合宿に参加し様々な指導やアドバイスを行っている)にも重点を置いて、ゼミを一生に亘る仲間作り、多様・多彩な人脈作りの場としたい。“勉強するときはしっかりやる、遊ぶときはしっかり遊ぶ”をモットーに、大いに盛り上がるゼミを行いたい。特に、他のゼミとの親睦・交流を図ることにも積極的に行う予定である。

参考書

「民法判例百選Ⅰ・Ⅱ〔第8版〕」別冊ジュリ237号238号(有斐閣、2018年)。なお、ゼミ選考・ゼミ生確定後、具体的に素材とする判例書誌情報を指示する。

ゼミ生の声